孤独な画家ゴッホ 牡羊座10度 サビアンシンボル

私とゴッホ

私の父親は絵が好きで、趣味で油絵を描いていた人でした。幼稚園入るぐらいの頃一時期のでしたが、油の匂いとイーゼルにかけられたキャンバス、いろいろな絵具が出ていた木製のパレット・・・子供の頃のそれらは非日常のオブジェでした。その時父は、フラゴナールの「読書する少女」の模写を描いていました。百科事典の絵にグリッド線が引いてあったのも覚えている。

家には岩崎美術社の正方形の箱入りの絵画本が何冊かありました。ルノアール、モネ、セザンヌ、ドラクロワ、マネ、そしてゴーギャンやゴッホもありました。

私はそれら絵画本をとっかえひっかえ何度も眺めていました。当時1番モネが好きだった。でもルノアールぐらいモワモワしたのは好みではなかった。ゴッホはまぁまぁ。作品ではタンギー爺さんの肖像と、ゴッホの寝室が好きだったのですが、ゴッホの自画像の中で包帯を巻いた自画像があって「なんでこの人はこんな格好なんだろう」と子供心に不思議に思っていました。

その後文字が読めるようになってから、彼が耳を切り落とした後の自画像だという話が書いてあって、びっくりしました。これは衝撃的なイメージでした。

いったいどんな気持ちでこれらの絵を描いていたのだろうと、その時はじめて、作家の内面に触れる・・という経験をしたように思います。作家の心と、絵という表現が結びついているということに気づきました。

今回の記事はこの本を参考にしました。

ゴッホのホロスコープ の惑星とサインを取り出してみる

astorodatabankによれば出生時間も正確みたいですのでハウスも考慮にいれて読んでみようと思います。

アセンダント蟹座。家族や仲間と積極的に関わっていきたい愛嬌あるアセンダント。MCは魚座。精神世界・宗教など世の中で隠された見えないものを扱うこと・奉仕・芸術活動などで身を立てる。

アセンダントのルーラーは月。生活基盤をともにする仲間を作りたいが射手座で、哲学や宗教など自分と議論できたりする仲間づくりを目指す。思想でつながった仲間との共同生活など。月のそばに射手座ルーラーの木星があり、理想の思想や信念に、全身全霊でのめり込むエネルギーが豊富すぎる。これは一時期ゴーギャンと芸術家たちのコミュニティを作ろうとしていたことに重なるでしょう。

太陽は牡羊座で、開拓していくことがテーマ。直観に従って躊躇なく行動していく。失敗も多いと思うが前進するのみ。10ハウス、社会活動の場面でそれを行なっていく。水星も牡羊座で考え方が単純、白か黒かはっきりさせたい考え。性急さ。太陽はノーアスペクトなので、この太陽を輝かせるためには、ゴッホなりに自分の経験を積んで自分らしさを創造していく必要があります。

金星は大きな聖なるものに自分が溶けてしまっても良いと感じる価値。奉仕精神がありすぎでエゴの希薄さ。火星がそれを実行する。宗教やスピリチュアルな分野への熱中。10ハウスなのでこれも仕事で発揮。この金星火星に木星スクエアで、宗教的な熱狂や奉仕活動を普通以上にオーバーに表現しそうな配置です。

土星、天王星、冥王星が牡牛座。牡牛座は自分の体の感覚を味わい堪能するサイン。冥王星は1852~1884年まで牡牛座に滞在。この時代はちょうど産業革命の時期で経済の仕組みが大量生産へ変化する時期でした。また素晴らしいアーティストもたくさんでています。それは肉体の感覚が刷新され、今までにない芸術作品を職人のように作り出した世代でしょう。

ゴッホの場合は11ハウスなので友達や仲間の中でということですから、社会的にその結果が表にでていったというよりも仲間内での活動のみか、あるいは未来の部屋ですから、後世の私たちのような人間に対して、圧倒的な力と作品の力を見せつけるということかもしれません。土星もあるので課題ですから職人的な仕事をコツコツとやり続けます。

冥王星天王星はコンジャンクションなので牡牛座におけることを根底からぶっこわしをしますね。経済・芸術・肉体感覚を大きく変えていく世代と言えるでしょう。

海王星は魚座にあります。スピリチュアルなものや見えないものへのロマン。交霊会など流行っていたようです。

wikiによりますと

霊媒を介して、あるいはひとつのテーブルを取り囲むことで死者とのコミュニケーションをはかる交霊会は、1840年代にアメリカで出現し、1850年代になるとヨーロッパのブルジョワサロンを熱狂させていた。現象が本物ならば、宗教的・科学的に非常に大きな可能性を秘めていると考えたリヴァイユは、慎重に調査を開始した。

https://ja.wikipedia.org/wiki/アラン・カルデック

交霊会は、今でいうとこっくりさんみたいなものでしょうかね。見えない存在をおろしメッセージをもらう。怪しくてミステリアスなものが多くの人に浸透する時代ですね。アーティストたちのインスピーレションの源泉がとても豊かに流れている配置でもあります。

ドラゴンテイルが射手座の月と木星の間に挟まっているのも気になります。テイルは過去ですから射手座の宗教心あふれた人生は過去にも送っている可能性が高い。

ゴッホの生涯

ゴッホの父親も祖父も牧師だったそうです。牧師の息子ということで宗教的な環境に生まれ落ちたということになりますね。

16歳で叔父さんの口利きで画商のグーピル商会で働き始めます。叔父さんはハーグ支店の支店長だったようです。この時代はたくさんの絵をゴッホは見ているはずで、アートと経済というものを肌で感じたのではないかと思います。

しかし上司や叔父とうまくいかなくなったり、大きな失恋をした(とされている)り、孤独を強めていく中、キリスト教に救いを見出しはじめ、祖父や父を同じ聖職者の道を目指し始めたようです。神学部にはいる受験勉強をはじめましたが1年で断念。というのも今すぐ困った人のためになりたいという思いが強すぎ、机上の学びをやってられなくなったようです。ても性急な様子を感じますね。でも根っこは「困った人を助けたい」という気持ちなのでありますから善意がベースなんですよね。

でもね、相手を助けるって、なかなか難しいことですよね。自分がある程度できあがって揺るがなくなったら、他人への眼差しを向ければ良いのですが・・・自己価値を高められないままで、人を助けることはできません。

しかしゴッホは我慢できずすぐ奉仕ができる伝道師になろうとします。そのための使用期間に、炭鉱夫たちに伝道したそうです。身を粉にして情熱的に活動したそうなのですが、ふさわしくないと判断されてしまう。月木星射手座の宗教への熱狂、金星火星の魚座の献身の力、太陽水星の牡羊座の性急さなどからみると、みんなにうざがられてしまったのだろうなと感じる。

例えると・・宗教とネットワークビジネスは似た一面があると思うんだけど、その商品PRの場面でこっちは冷めてるのに、「この洗剤はね・・・!あなたに良いと思ってね!!」とか鼻息荒く言われると、「こっちのこと考えてないな」ってその人との縁を終わらせるようなこともあると思うのね。こういう場合は相手との温度差を埋めて交渉すべきなのだけど、ゴッホのような風のエレメントに惑星がないため、気合(火)と情念(水)だけで押し切ろうとしてしまうのでしょう。

さらにはゴッホはこの期間、親戚の女性に恋に落ち求婚をするのだけど、その牧師である父親に門前払いされたそうなのであります。牧師という宗教者で自分をわかってくれると思っていた集団の一人がまったく自分を受け入れてくれなかったわけです。このことからキリスト教の本質から離れた世俗のキリスト教を忌み嫌うようになってしまいました。

心の中に熱烈に神を求める心と、世の中の偽善の宗教を憎む心。この二つの強烈な作用はゴッホのアートを生み出す源泉の力になったとは思います。

この出来事のあと、父親と大喧嘩したのち、ゴッホは家を飛び出します。

新しい街で、売春婦シーンと出会い、彼女を愛するようになる。ゴッホの愛は魚座の愛なので「孤独で悲しみの人をすべてを受け入れ共有する」ことが愛であり、宗教的な犠牲も愛に入るのだと思います。シーンは子供もいたしゴッホとは違う男性の子供を妊娠をしていたしでも未来は絶望しているような状況だったと思われます。しかしゴッホは彼女の全てを受け入れた。その頃すでに弟テオから仕送りをもらっていたのに、彼女の出産の準備をし子供を産ませたそうです。

このあたりは

イエスの教えを外側から理解し、権威づけているだけでは本物の理解とは言えない。イエスを内在化し自分もイエスのように振る舞う。ゴッホはこれこそがラディカル(根源化)だと考えていたようである。目の前の悲しみに沈んだ人(たち)を助けられなくて何が宗教か、何が牧師か、何が伝道師か!

『ゴッホと聖なるもの』p32

 ゴッホは宗教の本質的で哲学的な意味(射手座)と、溢れすぎる愛情(魚座)を持って困った人たちに献身をしたかった。射手座は燃えこがれるような信念と一体となり最終的には燃えても良いと思っていると思うし、魚座も大いなるものを一体化してちっぽけなエゴがなくなっていくサインです。

ただ射手座強いと「上から目線」を感じる。「俺が助けるのだ」という押し付けがましい雰囲気があるように感じます。他人のまえに「お前が先!」って話です。占いヒーリング業界にも多い話ですが、自分が傷ついたままで、人を助けることなんぞできません。むしろ傷をひらき相手にも自分にも塩を塗りたくるような行為です。

さて話戻って魚座の金星火星、これだけだと肉体をもってこの世で生きることを放棄するような感じですが、ゴッホには強力な自己保持をする牡牛座に土星冥王星があり、物質を作り出すことで地上の肉体を持つことをつなぎとめているホロスコープの構造です。しかし天王星もあるのでその肉体から突然離れるというシンボルも感じます。

サビアンシンボルでゴッホをリーディング

絵でわかるサビアンシンボル ゴッホの出生の10天体

冥王星:牡牛座1度 清らかな山の小川
TAURUS1:A clear mountain stream.

海王星:魚座13度 博物館にある刀
PISCES13:An sword in a museum.

天王星:牡牛座7度 サマリアの女
TAURUS7:The woman of Samaria.

土星:牡牛座16度 神秘を暴露するために空しい努力をする年をとった男
TAURUS16:An old man attempting vainly to reveal the Mysteries.

太陽:牡羊座10度 古い象徴に対する新しい形を教える男
ARIES10:A man teaching new forms for old symbols.

木星:射手座25度 玩具の馬に乗っている小太りの少年
SAGITTARIUS25:A chubby boy on a hobby-horse.

火星:魚座27度 収穫の月
PISCES27:A harvest moon.

月:射手座22度 借りた眼鏡をかけている子供と犬
SAGITTARIUS21:A child and a dog with borrowed eyeglasses.

金星:魚座29度 プリズム
PISCES29:A prism.

水星:牡羊座26度 持ちきれないほどの贈り物を所有する男
ARIES26:A man possessed of more gifts than he can hold.

太陽:牡羊座10度 古い象徴に対する新しい形を教える男

牡羊座の最初の方は、見えない秩序やエネルギーを扱う度数です。このシンボルの前の4つは幾何学に関連していると私は考えています。見えない秩序や宇宙の法則を学び、教えていく教師のシンボル。

肉体的な視覚では把握できないミクロな世界を秩序立てる。あるいはエーテル・アストラル体のようなエネルギーの仕組みを考える・・・そのような抽象的で斬新なことを教えるのだと思います。

ゴッホの晩年の絵は物体の周りに立ち上るエネルギー、あるいは大気に充満するエネルギーの渦を表現しています。


星月夜(ほしづきよ)は、オランダの画家・ゴッホの代表作のひとつ。1889年6月、フランスサン=レミ=ド=プロヴァンスのサン=ポール・ド・モゾル修道院の精神病院で療養中に描かれた。1941年、リリー・P・ブリス遺贈。ニューヨーク近代美術館の永久コレクションである。

https://ja.wikipedia.org/wiki/星月夜

月:射手座22度 借りた眼鏡をかけている子供と犬SAGITTARIUS21:A child and a dog with borrowed eyeglasses.

哲学やスピチリュアルな学びを背伸びして学んでいくシンボルです。22度はどこでも無理をしますので、この度数も自分の体力や能力を超えて学ぼうとする気合と向上心が強いシンボル。ゴッホは月がこの度数ですから、より向上したい!より高みに登りたい!真理を極めたい!という欲求があります。

子供だからまだ純粋すぎて成長の途中です。この道のりでいろいろ苦労したり間違えたりすることも経験をしていくようなシンボルです。

木星:射手座25度 玩具の馬に乗っている小太りの少年SAGITTARIUS25:A chubby boy on a hobby-horse.

サビアンシンボル射手座25 sabian symbo image Sagittarius25
sabian symbo image Sagittarius25

木星は拡大と発展、信念です。サビアンシンボルが小太りの「少年」ですから、ここでもまだ成長途中なのです。理想をもとめて心のイメージを果てしなく広がっています。射手座は現実に降りる前の「理想」で生きるサインですので、この理想の中で、自分が勇しく、万能感溢れたスーパーヒーローになることに努力していきます。

水星:牡羊座26度 持ちきれないほどの贈り物を所有する男ARIES26:A man possessed of more gifts than he can hold.

サビアンシンボル牡羊座26

牡羊座はとても自分の欲望に忠実で、欲しいものを手にいれるために躊躇なく行動していきます。あれもいいなこれもいいなとストップすることなくゲットする。その結果、人にあげることができるぐらいのギフトをたくさん手に入れることができました。みんなが喜び元気になることを、周囲に還元していくシンボルです。

水星と木星が120度ですから、より強い宗教心を目指し、その信念が溢れすぎていて、他人に対しても少々押し付けがましくその考えを与えていくんだ!という考えを持っているようです。

ゴッホは弟テオに狂おしいぐらいの量の手紙を書き綴ったことは有名ですね。伝えたいことがありすぎました。

太陽・月・水星・木星は子供と男だらけですね。今度は魚座の部分をみていきましょう

金星:魚座29度 プリズムPISCES29:A prism.

サビアンシンボル魚座29度
サビアンシンボル魚座29度

プリズム は太陽の光を7色に分割するしていきます。カメラの中に使われていたりする光学器です。自分は無色透明。何者にも染まりたくないし自分のエゴを捨てて、世俗的なものにひっかかりを作らず生きていく。宇宙や神のシンプルなエネルギーを様々な形で表現する。金星なのでこのようなスタイルの価値。

火星:魚座27度 収穫の月PISCES27:A harvest moon.

サビアンシンボル魚座27度
サビアンシンボル魚座27度

A Harvest moon は秋の中秋の名月の月。秋は収穫の季節です。だから豊かな麦畑の上に月を入れました。

満月に対比させて新月は種まきですね。魚座ですから実際の種ではなくて「こうなったらいいなぁ」のビジョンの種を宇宙に埋め込みします。埋め込みした後は忘れてしまうぐらいがいいそうですね。そして忘れた頃に、埋め込んだ種が予想を超えて育って収穫を迎えたというシンボルです。イメージ力が最強になってくるシンボル。今ここではなく理想の未来のイメージを思い描く才能です。

魚座のこの二つのサビアンは魚座の最後の方で、生まれ変わりの準備をしている様子だと思っています。死んだ後、この人生で蓄積してきた「私」という経験と記憶がどんどん薄くなり、次の転生の準備をしているような段階です。

そうなると自分のエゴは限りなく希薄になってきています。次の転生はこんな体験をするんだ!という未来を夢見続けています。

この二つの魚座のサビアンにも哲学を追い求める木星がスクエアなので、追い求めすぎる傾向はあるでしょう。周りがついていけないぐらいの高みへ登っていく。世俗と離れていくので周囲に理解されなくなってくる・・・。

牡牛座組3天体をチェックしてみる冥王星:牡牛座1度 清らかな山の小川TAURUS1:A clear mountain stream.

sabian symbols image tarus 01
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才能や伝統的な流れが、混じりっ気なく純粋に流れてきているシンボル。遺伝的な才能の強さがあるので、その流れに従わないといけないような大きな力があります。山は大きく地上にそそり立ち人間はとてもちっぽけだなと感じてしまいますね。でもちっぽけな自分の中に脈々と能力が流れていて、その力を徹底的に心ゆくまで使っていくシンボルです。冥王星は1930年に発見されているので、ゴッホがうまれた時は冥王星は存在していないのですが、後からみると彼の独特な芸術の才能はこの冥王星が暗示しているように思います。

彼にとっては苦しい地上で肉体を持ちながら繋がれる苦しみだったかもしれないけれど。

天王星:牡牛座7度 サマリアの女TAURUS7:The woman of Samaria.

sabian symbols image taraus 07
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このシンボルは聖書の話です。サマリア人はユダヤ人から蔑まされていた民族だったそうです。そんな中ユダヤ人であるイエスがサマリアへ行き、井戸のところでこの女に出会います。イエスは水が欲しいと彼女に言う。彼女は驚きます。ユダヤ人がサマリア人から食べ物や飲み物をもらうことはなかったからだそうです。また違う部族の女性に声をかけるということもないことであったようでイエスは「タブー」を超えて行った。彼女は会話の中で彼がイエスだと知り、「生ける水」の概念を知り、自分は心の乾きを知る・・・。

この聖書には様々な象徴が織り込まれていると思いますが、ゴッホの生き方を重ね合わせてみると、売春婦シーンとの同棲は、タブーを超えたこのイエスに重なって見えてきます。

社会的差別やタブーを超えて、孤独で悲しい人たちと関わり救うこと。ゴッホの生き方ではこの側面が働いているように感じます。

土星:牡牛座16度 神秘を暴露するために空しい努力をする年をとった男TAURUS16:An old man attempting vainly to reveal the Mysteries.

サビアンシンボル牡牛座16 sabian symbols image taraus 16
sabian symbols image taraus 16

16度は牡牛座らしさが影を潜める度数ですね。今まで見えてこなかった牡牛座の影と向き合い再構築していく度数です。牡牛座は目に見えるものを追いかけていましたが、ここで見えない情念やエネルギーに注目しはじめます。物質を究極に分割していくと、量子論では、波動でもあり粒子でもあると言われますが、何かそのような「物質を成り立たせている概念が曖昧なのだ」ということがわかってしまうような感じもあります。

これはルディアの詩文だと『老教師が生徒に伝統的な知識に対して興味をもたせることに失敗する』となっています。伝統的な知識を教えるには失敗してしまうのであれこれ考えてどうにかして教えていきたいと思っている。

牡牛座の知恵は体にすでにあるので、それを他人に教えるのは一苦労なのです。牡牛座にとっては誰もできるはずって思ってるんだけど、他の人はそれがわからない。

牡牛座は職人です。毎日体で染み込ませた技術は、手取り足取り教えられないのですね。それは肉体的な感覚でしかないので言語化が難しい。だから職人的な技術は盗むものだと言います。見て真似て覚えれば良い。でもこの度数は一生懸命になってわかりやすく教えていかなくてはと思っています。

この絵は錬金術師のイメージです。様々な物質を作り出すがどうしても「生命」が生まれない・・・。しかしあきらめずに挑戦を続けていきます。

海王星:魚座13度 博物館にある刀PISCES13:An sword in a museum.

サビアンシンボル魚座13

奈良の石上神宮には布都御魂剣(ふつのみたまのつるぎ)という刀が神様として祀られているそうです。古代より、刀には霊的な力が宿ると思われてきたのですね。

このシンボルはその刀が博物館に保管されていつでも見ることができるのです。古墳などに埋められていません。

怖いぐらいの力をもつ刀をいつでも思い起こすことができる。刀の使い方もイメージの上で思い出せるのでしょう。刀だから男性的な積極性や、行動力、戦闘、ロジカルシンキングなどですが、魚座でもありますから、イメージの世界でこの刀の力を使うということになるでしょう。安倍晴明みたいな感じで魑魅魍魎をやっつけたりするような感じです。(ちなみに安倍晴明の誕生日がwikiだと921・2/21なのですが魚座生まれで水星は魚座数えにしないと13度です。まぁ出生日の正確さはわかりませんがね!)

海王星と土星が60度です。海王星→夢。土星→現実。夢を形にする流れですね。サビアンだと海王星の刀のような荒ぶる力を受け取っていますが、それを土星は伝え方をどうしような考える男です。海王星の強すぎる理想やビジョンを、どうすれば形になるのか?と試行錯誤をしていく組み合わせです。

刀は「強さ」です。このような鋭さや硬さや強さは憧れになる。この強さがあれば相手を倒せる。また魔術師のツールでもソード(剣)は魔術ツールですね。見えないエネルギーの世界において汚らわしいものを断ち切ることができる。

純粋に存在し続ける強靭さ。一貫性のある存在感。・・・・ゴッホはそういった理想に突き動かされていたのです。

耳を切った日のトランジット1888/12/23


ゴッホが耳の一部を切り落とした時は、ゴーギャンとの共同生活の夢がはかなく終わってしまったのがきっかけだったと言われます。ちなみにゴーギャンは1888年10月23日から一緒に生活しはじめたとwikiにありましたので、2ヶ月も続かなかったのですね。

この事件をきっかけで危険人物とみなされ強制的に病院に監禁されてしまったそうです。

耳を切り取るという行為ですが、日本では中世や近世において「刑罰」としてあったそうです。ここから考えると、ゴッホは自分で自分を罰した?罪悪感を忘れないために耳の一部を切ったとも感じられます。

トランジットをみてみましょう。まずこの社会的制裁である土星を探すと2ハウス終わりの獅子座20度です。ゴッホは土星牡牛座16度なので、土星どうしのスクエアが前からあったということですね。土星は今までのルール見直しを厳しく見直しを求めてきます。

水瓶座の火星もこの土星にスクエアなので、自分の「こうでなくてはいけない!」という義務感に関して実際的な行動。スクエアなので牡牛座土星は自分の感覚だけを信じるが水瓶座火星は大きな未来を見据えている。本当だったら未来の仲間づくりに動きたかったのに自分自身を罰する方向にこの火星が動いている。

しかし興味深いことにゴッホの射手座月20度に対しては、この土星は120度。の感情や私生活の再教育ということでしょう。根本の私生活を正す形です。

木星はなんと月にコンジャンクションになっています。あれ?木星ってラッキーな星だよね?多分、ゴーギャンたちと芸術家のコミュニティをつくるのだ!という脅迫観念から抜けたのだと思われます。月は木星によって「開放」されたのだと思います。

しかしゴッホはこれをきっかけに発作を起こすことが多くなり、サン・レミの修道院の療養所にはいることになります。絶望の中だったでしょう。一人孤独さを向き合いながら絵筆を取り、絵を描き続けていた。星月夜のような空間と物が渾然一体となる、エーテルの蠢く世界がテーマになっています。

彼の魚座の金星火星の大いなるものと一体化するという価値は、この時期の絵に表現されていると思います。

神はどこか遠くにあるのではなく、今この空間に偏在している。遠回りしてきたけれど、ゴッホにとって聖なるものと一体化するというのは、このように世界を感じ作品として消化されたことで完成したのだと思います。



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